導入の背景/目的
- これまで営業戦略に関するデータをAccessとSQL Serverに集め、手作業で集計と分析を行なっていた。
- 集計データはExcel、テキストといった異なるデータを複数取扱っており内容や算出はデータ毎に異なる。
そのため、データ加工は煩雑になり集計ミスも頻発していた。 - 集計と分析に関する作業は1名で行っており、手法や観点が属人化し、会議体に必要なデータ作成に掛かる
作業時間が問題になっていた。 - 事業内容が多様化したことで取引内容も拡大、事業計画の損益判断を迅速かつ的確に行う必要が増していた。
選定に向けた検討
【データの蓄積】
- BI基盤として導入事例が豊富であること。
- BI製品との親和性が良く、実績が豊富であること。
- Excelやテキストから取り込まれるファイルから必要データを抽出、変換の処理を行い、BI基盤へ格納処理ができること。
【データ分析】
- レポートのグラフや表の作成がこれまでのExcelの様に簡単である事。
- 分析の元データは社内システムから抽出されるため、データの加工はこれまで同様に、業務PC内で完結できる事。
- レポーティング結果からドリルダウンなどを用いて情報の深掘りを行える事。
- データ加工の対応者、加工データを共有し閲覧する際の閲覧者など、利用用途に応じたライセンス調達が
可能である事。また、最低利用者数などの契約条件が無い事が望ましい。
導入製品
- Tableau (Desktop、Online)
- AWS (Glue、Redshift、RDSなど)
弊社の提供範囲
- 現システムの調査および仕様解析
- 次期BI基盤のシステム構成および製品選定
- プロジェクト管理
- AWS環境のシステム設計および構築
導入アーキテクト
導入後の効果
【集計の自動化】
新たなBI環境では、データの収集箇所を一カ所に寄せ、収集データに応じたETLを導入したことにより、データ収集から集計を自動化し集計作業の大幅な時間短縮、集計ミスの排除を実現したことにより、部門との予算調整を綿密に行える様になりました。
【工数低減】
これまでは集計作業、会議資料作成などに時間を費やしていましたが、Tableauの導入により集計結果を基に、会議で用いる体裁でテンプレートを作成したため、資料作成にかかる作業工数の低減につながりました。
【ライセンスコスト削減】
Tableau Onlineに移行した事により、システム利用はブラウザベースに切り替えられたため、これまで個々のPCに導入されていたAccessの利用が必要無くなりAccessライセンスのコスト圧縮を実現できました。